パンプスの傷補修

@telier OWLのブログⅡ
(アトリエ アウルのぶろぐ)


できることを、ひとつひとつ、丁寧に。

パンプスの傷補修 (2025年8月)

やわらかい革のブロンズ色のリーガルのパンプスです。

色と履きやすさが気に入って購入されたそうですが、

履きおろしてすぐに転んでしまい…とてもショックだったと思います。

左足の側面と右足のつま先が深くめくれ、内部の芯が見えている状態で、

「何とか履けるようにならないでしょうか」とご相談いただきました。

お気に入りの靴で転んでしまうと、痛いよりも心の方が折れてしまいそうです。

修理のご相談では、まず“直せるかどうか”を一緒に考えます。

完全に元通りは難しい場合もありますが、

履けるように修理できる可能性はあります。

↓修理前

傷は深い+ブロンズカラーは色合わせが難しい+やわらかい革=かなり、難易度が高いです。

きれいに仕上がるかどうかは……腕の見せ所です。

色を調合してパテで傷を埋め、少しずつ重ね塗り。

根気強く、塗布→乾燥…を繰り返しました。

↓修理後

完全に元通りには、なりませんが…。

ぱっと見には傷がわからないくらいになり、

お客さまにもとても喜んでいただけました。

ご依頼頂きありがとうございます。

お客様が次の一歩を踏み出せますように。

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